中国には投資したくない場合のETFは?
サテライト投資に新興国をまるっと買うファンドの採用を検討する際、心情として中国には大きく投資したくない場合に選択肢がほぼ無いと感じています。
EMXC(iShares MSCI Emerging Markets ex China ETF)が購入できるか調べましたが、日本の大手ネット証券では現状購入不可です。
海外を見ると2025年5月30日、以下の通りバンガード社が新たに中国を除く新興国市場向けの新たなETFを申請していることが報じられていました。
- Vanguard plans new, low-fee ex-China emerging markets fund
- New ETF would bring roster of ex-China products to 13
- Appetite for ex-China emerging markets waning amid Chinese stock rebound
信託報酬が0.07%というバンガードらしい魅力的なETFになりそうです。
実際にSECへ申請されている情報、目論見書はこちらです。
https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/52848/000168386325004911/f42182d1.htm
この中身を見ると、ベンチマークはFTSE Emerging ex-China Indexということでした。
日本の投資信託でもこれらのETFを買うだけファンドが登場してくれることを密かに願っています。
(ここから追記)
2025年9月30日にVanguard Emerging Markets ex-China ETF(VEXC)が登場していました。https://investor.vanguard.com/investment-products/etfs/profile/vexc
VEXCの国別比率、台湾とインドで61%!
VEXCの投資対象国比率を見ると、なんと台湾が最大で32.40%も有ります。これはTSMC1社の18.61%が大きく占めています。次いでインドが28.6%です。上位から順番に並べ替えると以下の順です。
この比率を見ると、まさにオルカン新興国版「オルシン(除く中国)」だなぁと錯覚してしまいますw
台湾+インド=アメリカで60~65%程度
ブラジル=日本で5%前後
サウジ~タイ=先進国20%前後
それ以下=新興国10%
1位:言わずと知れたTSMCが突出
2位:HDFCは、インドの銀行
3位:リライアンス・インダストリーズはインドの石油会社(エネルギー)
4位:鴻海、と言えばフォックスコンですね。台湾です。
5位:ICICIは、インドの銀行
VEXCの投資先、上位10社(2025年10月31日現在)
1位:言わずと知れたTSMCが突出
2位:HDFCは、インドの銀行
3位:リライアンス・インダストリーズはインドの石油会社(エネルギー)
4位:鴻海、と言えばフォックスコンですね。台湾です。
5位:ICICIは、インドの銀行
6位:バーティ・エアテル インドの電気通信事業者
7位:デルタ電子、台湾の電源メーカー
8位:メディアテックは、台湾の半導体メーカー。ファブレスメーカー
9位:インフォシスはインド、ITサービス・コンサルティング企業
10位:ナスパーズ、詳細不明です(南アフリカ 大規模小売り?)
一見すると、セクターに偏りが有るような印象です。
登場して1ヶ月のETFを比べても何の意味も有りませんが、オルカン&ゴールドと比較してみました。
どれも大した差は無いですね。オルカン買って寝てる方が良いと思います。私の場合は株式とは異なる動きのアセットの保険として、一定割合のゴールドを持っているわけです。
一見すると、セクターに偏りが有るような印象です。
今後のパフォーマンスはどうなるか
新興国市場というだけに、ハイリスクかつボラが大きそうということ以外には何も分かりませんね。ハイリスクハイリターンではなく、ハイリスク最低リターンということも十分ありえます。
登場して1ヶ月のETFを比べても何の意味も有りませんが、オルカン&ゴールドと比較してみました。
どれも大した差は無いですね。オルカン買って寝てる方が良いと思います。私の場合は株式とは異なる動きのアセットの保険として、一定割合のゴールドを持っているわけです。